あらすじ
主人公、出雲 広亀(いずも ひろき)は街の暮らしに疲れ気味の大学生。 夏休みを利用して田舎に帰省してきた。 両親は田舎を離れており、実家には祖母だけが残っている。 ちなみに広亀は雨男だ。 今日も電車を降りたときから雲行きが怪しかった。 足早に実家に向かい、危機一髪で夕立ちをかわしたのだが、 そこにびしょ濡れの幼馴染み、稲葉 兎咲(いなば うさき)がやってきた。 「おかえり! 広亀! 今日からまたよろしくね!」 ひと夏、ふたりはひとつ屋根の下。 明るく快活な幼馴染みとの交流が主人公の心を解きほぐしていく。 そして好意は恋心へと―― 出雲 広亀(いずも ひろき)と稲葉 兎咲(いなば うさき)が [幼馴染みから恋人]になった夏休み。 [――あれから半年。] 街に戻った広亀を兎咲が訪ねてくる。 久々の再会に胸膨らませるふたり。 部屋にいても街に出ても[恋人たちの時間]はハッピーに輝く。 重ねてきたこれまで。作っていくこれから。 [――冬の風景がきらめきだす。] 大学から帰宅途中の広亀がスマホでやり取りしているのは、 明日、田舎から遊びにくるはずの兎咲。 幼馴染みの兎咲と恋人になってから数ヶ月。 付き合い始めて最初の[クリスマス]がやってくる。 久しぶりの再会に胸が躍る。 ホームに電車が滑り込んできた。ドアが開く。 広亀がスマホからふと目を上げると―― 「さぷらーいず!!」 クリスマス、お正月、デートでふたりの関係はさらに進む。 恋人の本当の意味を知る[冬休み]がはじまる。