甲斐・信濃国主。大膳大夫にも任じられている。
悪政を布いていた父・信虎を甲斐より追放し、若くして実権を握った、非情の人。
だが、仲間には大変優しかったとも言われる。
甲斐という貧しい土地を本拠地としながら、徐々に勢力を拡大していき、いよいよ上洛……というときに病死。
戦の天才で、甲斐兵は精兵揃い、と条件が整っていたはずだが、やはり北の長尾と事を構えすぎたのが原因か。
武田と言えば騎馬軍団が有名だが、昔の日本の馬はポニーよりちょっと大きいぐらいの馬だったため、馬を駆って戦場に向かう→降りて戦う、というのが騎馬軍団の主な戦い方だったらしい。
が、まぁ馬に乗って戦う方がカッコイイので、そこはそれ、これはこれ、と思って頂ければ。
物語の中盤、策略によって美空より剣丞を奪い取り、強引ながらも剣丞と三献の儀(婚姻)を交わすこととなる。
配下の諜報集団によってもたらされた情報を下に、物事の十手先を見通しながら、常に先手を打つその姿は、まさに甲斐の虎。
剣丞が何を考えているのか、何をしたいのかを常に考えて、せっせと尽くしてくれる様は、小動物的可愛さがある。
様々な事情があり、美空と敵対していたが、後に剣丞を共有することで和解。
……したが、良い口喧嘩友達ともなっている。
無口系小動物少女。